(マタイによる福音書11章28-29節) |
礼拝式順は始めから終わりまで全体が一つになって礼拝を構成するもので、その一つ一つにまたその順序に深い信仰的意味があります。ですから全部を正しく行って初めて正しい礼拝になるのです。 礼拝は神の招きによって始まり、それに応えて讃詠(さんえい)(もしくは頌栄(しょうえい))が歌われ、罪の悔い改めへと続き、それを受けて神のみ言(ことば)が語られます。恵みのみ言を聞いた私たちは聖霊の導きを祈りつつ、感謝の応答へとして献身の志を表します。神はそれを受け入れて私たちを祝福し、この世の生活へと送りだしてくださるのです。 |
〈神の招きと悔い改め〉 |
奏 楽 | 礼拝を始めるに際し、神のみ前に静かに黙想することを促します。 |
招 詞 | 私たち一人びとりへの神の呼びかけです。礼拝は神のまねきのみ言(ことば)をもって始まります。 |
讃詠(頌栄) | 招かれた私たちが神に栄光を帰して神をほめたたえます。 |
主の祈り | 主イエスが直接教えてくださった祈りで、主のみ名をあがめる共同の祈りです。 |
交 読 文 | 司式者と会衆が交互にみ言(ことば)を朗読し、罪の告白と赦しの宣言を聴くときです。 |
十 戒 | 罪を赦され、解放された神の民の自由と規律を表しています。 |
讃 美 歌 | ここで私たちは神のみ前に悔い改めつつ、礼拝に現臨してみ言を語り給う父なる神を讃美します。讃美歌とは歌となった祈りです。 |
〈み 言〉 |
聖 書 | 聖書は書かれた神のみ言で、教会の唯一の正典であり、この朗読によって主キリストによる救いが告げられ、私たちの信仰と生活に対する神のみ心が示されます。 |
祈 祷 | み言を聴くにあたり、私たち罪人をも招いてくださった神の恵みに感謝するとともに、一週の歩みの中で犯した罪を悔い改めて主の赦しを祈り、聖霊の導きによって神のみ言が正しく語られ、また、聴かれるように祈ります。また教会に対する主の導きを求め、会衆のため、この世のために執り成しの祈りをささげます。この祈りは教会を代表する祈りで司式者によってささげられます。 |
讃 美 歌 | 聖書朗読と祈祷を受けて、救主キリストの恵みを讃美します。 |
信仰告白 (使徒信条) |
これは使徒の教会から代々の教会が受け継いできた信仰の告白です。これを唱和することによって、使徒の伝えた福音を信じ、一つの聖なる公同の教会に連なることを確認するとともに、次に続く説教の公同性を支えます。 |
説 教 | 朗読された聖書のみ言を説きあかしてキリストの福音を宣べ伝えることです。そして聖霊の働きによって説教を通して神のみ言がわたしたちに臨みます。 説教は人間の言葉でなわれますが、結局は主の十字架と復活の福音を明らかにし、それによって主キリストを指し示して、まことの神を拝ませるのです。 |
祈 祷 | 説教を導いてくださった神に感謝し、そのみ言が私たちの信仰と生命を豊かにしてくださるよう聖霊の導きを求める祈りで、説教者が祈ります。 |
聖 餐 | 私たちのために十字架につけられた主キリストの救いのみわざを記念して、主の体と血をあらわすパンとぶどう酒に信仰者が共にあずかる式で、説教によるみ言に支えられ、聖霊の働きによって主キリストとの交わりを確かにします。 |
〈感謝と献身〉 |
讃 美 歌 | 説教及び聖餐において示された神のみ言に応えて、感謝しつつ讃美をささげます。この讃美歌は信仰の告白でもあります。 |
献 金 | 神のみ言への応答は献身を促します。私たちは感謝と献身のしるしとして喜びをもって献金をささげます。この祈りは奉仕の長老が祈ります。 |
報 告 | 主キリストより委託された教会の働きを神に報告し、会衆に伝え、祈りの備えをして、それに参加するよう呼びかけます。 |
〈祝福と派遣〉 |
頌 栄 | 礼拝を終わるにあたり、み言によって霊の糧を与えてくださった神の栄光をたたえます。 |
祝 祷 | 会衆に対する神の祝福を求める祈りです。私たちは神の栄光をたたえます。 |
奏 楽 | 祝福を与えてくださった神に向かって、アーメンを唱え、黙祷をします。 |
・信仰生活とは礼拝の生活であり、その中心は主日の公同の礼拝であります。私たちの生活は、主キリストの復活を記念する主日礼拝をもって始まり、この礼拝で受けた恵みによって一週間の生活をするのです。生ける主キリストに対する信仰と感謝と喜びをもって礼拝を守ります。 |
・神は礼拝することを命じておられます。雨が降っても、風が吹いても、また気がむこうがむくまいが、毎日曜日、礼拝に集うのです。私たちは主日礼拝を生活の中でもっとも大切なものとしなければなりません。家庭や学校で礼拝しているから教会の礼拝に出なくてもよいと考えるのは間違いです。 |
・礼拝は、神の招きに従って、神のみ前に出てささげる大切な信仰の行為であります。前夜より祈りの備えをしましょう。礼拝のため、説教者のために祈って下さい。 |
・神は私たちを招かれ、私たちが心からの礼拝をささげるのを待っておられます。礼拝には遅れないようにしなければなりません。早めに礼拝堂に入るようにします。やむをえず遅れた場合は、静かに他の人の礼拝の妨げにならないように着席して下さい。聖書朗読や祈祷中は入室を控えて下さい。 |
・礼拝堂に入ったら、前から順に座り、心静かに祈りつつ礼拝の開始を待ちます。礼拝堂の中で挨拶をかわしたり、お話をしたりするのは、努めて礼拝後にします。 |
・服装は立派なものを着る必要はありませんが、礼拝者にふさわしく清潔なものを着るように心がけます。 |
・讃美歌は歌詞の信仰的な意味をかみしめつつ、祈りの心で歌い、オルガンにあわせて声をそろえて神にささげます。 |
・説教のときは自分のいろいろな思いを捨て去り、説教において神が何を語られ何を求めておられるのかを、謙虚に聴きとるように努めます。 |
・献金は予め用意しておき、神に対する感謝と祈りとをもって献げます。 |
・「アーメン」とは「本当にそうです」、「心からそう信じます」という意味です。まごころをこめてはっきりと唱和します。 |
・お子様は遠慮なくお連れ下さい。家族そろって礼拝に出席できることは本当によいことですから、礼拝中の心がけをよく教えて、子どもなりに神を讃美できるように配慮しつつ、一緒に出席して下さい。 |
−以上、日本基督教団金沢教会「教会員手帳」より HP用に一部編集してあります− |